ひとつふたつ・・・・歩を進める、あなたのもとへ・・・・・・・・・・・
みっつよっつ・・・・もうすぐあなたにあえる、喜びに浸る・・・・・・・
いつつむっつ・・・・あなたを見つめる・・・・・・・・・・・・・・・・
ななつやっつ・・・・あなたに問いかける・・・・・・・・・・・・・・・
ここのつとお・・・・あなたと永遠にいっしょ・・・・・・・・・・・・・
この世には都市伝説というものがある。それはその都市に必ず何かを伝えようと存在するもの。昔の人からのメッセージだという。
しかし、その都市伝説の本当の意味を知ることは難しい・・・・
そして都市伝説に混ざって多く存在する危険な心霊現象。それも一つの昔の人のメッセージなのかもしれない。
私は、きらしてしまった飲み物を買うために夜遅い中、コンビニへと買い物に行っていた。この道は、街灯はあるものの薄暗い嫌な空気の道だ。
私は焦る気持ちを抑えつつ早歩きでアパートを目指していた。
ふと眼に留まるものがある。それはゴミ捨て場に佇んでいた。一つの薄汚れた人形だ。
綺麗な着物をまとい、少し微笑んだ印象の日本古来からの作りでできた人形だ。
しかし、この時間に見るその人形が髪でも伸びそうな嫌な感覚を感じさせる。
そんな考えを振り払い、人形にも眼をくれず私は早足でアパートに帰った。
アパートに帰って安心感に浸っていた私を驚かせたのは電話の呼び出し音だった。
私は一呼吸おいて電話に出る。
そして電話に出た私は凍りついた。
電話の内容が信じられないものだったからだ。
私は全身が凍りつき、そして恐怖を覚えた。
「先ほどはどうも。私は花ちゃん。今からあなたの家に遊びに行くね。」
初めはなんの間違え電話かと思った。
しかし次の内容で私は呆気にとられた。
「あのゴミ捨て場で無視された時は悲しかったわ~。あっ、今ゴミ捨て場を出発したわよ。」
何のことだろうと思った。ゴミ捨て場でなんて誰にもあっていない。しかし私の頭にはあの人形がよぎる。そんなはずはないと自分に言い聞かせる。
「最初の角を曲がったわよ。そっちについたら何して遊ぼうか~・・・・。」
電話の相手は一人で話を進めていく。
私はただそれを無言で聞くしかなかった。
体が動かない・・・金縛りにでもあったかのように。電話を切りたい、でも切れない。
私の恐怖はどんどん増していった。
「もうすぐアパートよ。あなたのお部屋は何号室かしら。ふふふ・・・・・」
私はただ恐怖に身を震わせていた。
「今、1階を過ぎたわ。」
「2階よ。あなたの部屋は2階でしょ?」
「ふふふふ・・・み~つけた。ここがあなたのお部屋ね。」
全身がありえないほど震えていた。もう頭の中は真っ白で何も考えられない。
「おじゃましま~す。」
私は驚愕した。電話の声に被って確かに玄関の方から声が聞こえた。
そして姿を現したのはやはり人形だった。
「おじゃましま~す。」
「ふふふ・・・・さてと何して遊ぶ?」
「ねぇ何して遊ぶ?」
「お医者さんごっこしようか・・・・」
そういって人形は包丁をとりだした。
「ふふふ・・・では手術を始めます。」
そういって人形は包丁を振りかぶった。
私はその場であまりの恐怖に気を失って倒れた。
その後の記憶は一切ない。
ただ気づいたら私は病院のベッドで寝ていた。
そしてお腹には何かで切られた跡とそれを縫ったのだろう、手術の跡が残っていた。
あの人形は夢だったのか現実だったのかお腹の傷をみればすぐにわかる。
あれは現実だ。しかし何故あんなことになったのだろうか・・・・
かすかに覚えてる人形の一言・・・・・
「私はなんで捨てられたの?」
あの言葉の意味はとても深いのだろうと思う。
捨てられた怨念か恨みかそれとも他の別の意味なのか私にはわからない。
ただ、今生きていることに安心するしかなかった・・・・・・・・・・・・・。