キーンコーン・・・・・・・
学校のチャイムがその日の学校の終了を告げる・・・・。
「ふぅ、・・・・今日もまた、つまらなかった・・・。」
一人の少年が軽い溜息をつきながらつぶやく。その少年の名前は川瀬 翔(かわせ しょう)ごく普通の中学2年生だ。
「(俺は誰に言うなどはなくいつも思っている事がある・・・。それは、毎日同じような事の繰り返しでつまらない。・・・まぁ、そんな事は誰でも思っているだろう・・・。
でも、きっとこの世のどこかでは誰もが体験したことがないような体験をして毎日が充実してる人がいるはずなんだと俺は思っている。
俺は、自分の人生に嫌気がさしている・・・・・・。それは、人生がつまらないという事も含まれるがそんなことではなく・・・・俺には周りの人とは違う事があるからだ。
それは、俺には両親がいないということだ・・・・。俺は小学2年生で両親を亡くして親戚に引き取られたが最近、親戚に無理を言って一人暮らしを始めている・・・・。
その生活にも、もうウンザリしてしまっている・・・・・)
ふぅ・・・なんか、とんでもない事起きないもんかな~・・・・・。
どわ!!・・・・・。」
ドーン!
色々考えながら歩いていた翔は足を踏み外し軽く橋みたいな感じになっている道から下に落ちてしまった。
*1*
「・・・・・いって~・・・・・なんだよ、手抜き工事しやがって・・・。」
翔は橋にむかって八つ当たりをしていた。
「ふぅ、・・・・思ったより橋と遠いな~・・・・登れそうもないしな~・・・・。」
翔は少し困ったような顔をして考え込む。
「・・・・・・・・・ん?・・・・なんだこの古くさい本は。」
翔は考えながら下を向いたらやたら古くさい本を見つけてそのままその本を拾った。
「・・・・・かけられる者の本・・・・・」
翔は、本の題名を声に出して読んだ。
「なんだそりゃ・・・・しかも表紙には題名と五方星が書いてあるだけかよ・・・・
なんか怪しげな本だな・・・・。」
確かにその本はどことなく怪しい不陰気がある本だった・・・・・。
「・・・・・なかみはどんな内容なんだろ・・・・・」
そうゆうと翔は本を開いて内容を読んだ。
「・・・なになに。
・・我、魔界の使いはここに生きる・・・・。
我の、封印されし魔界の力は汝の赤き雫によって開花され・・・汝の欲望を一つ叶えんとする・・・・・。
・・・・いや、終わりかよ!1ページにもみたねーじゃん。」
本の内容は1ページにもみたないものだった。そのかわり2ページ目があって、そこには意味のわからないアルファベットがびっしりと書かれていた。
「・・・・・なんなんだ、この本は・・・。
・・・って、いけね。さっき落ちた時に腕を切ったのか、本に血がたれちまった。」
そう、ただ偶然に本に血がたれただけだった・・・・・・。
その瞬間、辺りはすでに翔の知る世界ではなかった。
「・・・なんだよここ。どこだ?暗くて何も見えない・・・。」
そう、翔の言うとおりそこは真っ暗で自分の手すら見えない。それどころか謎めいた威圧感が翔に突き刺さっていた。
「・・・・・ようこそ、我が名も無き魔の地へ。」
変な格好をした男が突然現れてそう告げる。
「なに?名も無きなにの地?はい?・・・・・え?」
翔は混乱しているようだった・・・。当然の反応だろう。
「・・・・・混乱しているようだね。いいだろう、まずは何が起きて何故キミがここにいるのかを説明しようか・・・・。」
謎の男はそうゆうと今までの事を全て見ていたかのように説明し始めた。
・・・・・・・・そして3,4分くらい説明は続いた・・・。
「・・・・ということは?」
翔は、まだよくわかっていないようだった。
「つまり、キミはこの、かけられる者の本に自分の血をたらした。それにより私の封印が解けた。そして私は封印をといた者の願いを一つ叶えるとゆう任務があるのです。」
「・・・・え?じゃぁ願い事が一つ叶うってこと?」
謎の男の説明をようやく理解したのかそう聞き返す翔。
「まぁそうゆうことですかね。」
謎の男が質問に答える。
「まじで!?じゃぁ・・・・・俺に新しい生活をください。」
翔は叶うわけ無いよな・・・・最近のおもちゃはすごいなーなんて思いながら言ってみた。
「承知しました・・・・。」
謎の男がそうゆうと突然あたりが真っ白になった・・・・・・。
そして、気が付くとあたりは翔が落ちた橋の下に戻っていた・・・・・・・。
「・・・なんだ?・・・夢だったのか?・・・・」
翔は少し残念そうに言う。
そしてその後、突然表情が変わった・・・・・。
「なんだこりゃ!・・・・・俺の手が・・・・・。」
翔はびっくりというより驚愕した。
「・・・・・俺の手が・・・・これは、猫の手?・・・・。」
そう、翔は猫になっていたのだ。
「まじかよ・・・・・そうだ、あの本。」
翔はさっきの本を探した。
「嘘だろ・・・・さっきまでここにあったはずだ。・・・・なくなっている。」
あの本は跡形も無く消えていた。そこには物があった痕跡すらなかった。
「・・・・・俺はどーなっちゃうんだ。」
翔は愕然とした。
・・・・・・そのまま、約1時間翔はそこに立ち尽くしていた。
「まぁ、ここにいてもしかたないか。・・・・まずは脱出かな。」
翔はそう言って壁を使いぴょンぴょンっと橋の上まであがった。
「・・・・・・猫ってのは身軽だねー。」
翔は関心した様子で言った。
「さてと・・・・これからどうしたもんか・・・。まさか・・・猫にされるとは・・。」
翔はなんともいえない複雑は思いで考えていた。
「・・・・とにかく家まで帰るか。」
そう言って家のほうに向かって歩き始めた。
・・・・・・15分くらいして俺は家の前に立ち尽くしていた。
「(少し考えればわかることだった。家に入れるわけがない・・・・・。鍵は持てないし
ドアノブには手がとどかないしとどいても回せない・・・・。)」
翔はその後も10分くらい家の前に立ち尽くした。
「その辺ぶらつくか・・・・・。」
翔は適当に歩き始めた。
「きゃー、猫ちゃんだー。」
突然後ろから声が聞こえた。
「ん?・・・・・あっ、桜野・・・桜野未夢(さくらの みゆ)」
後ろに立っていたのは俺と同じクラスの女子だった。
「猫ちゃん、捨て猫ですか?」
「はい?なにを言ってるんだこの女は・・・。」
未夢の言った言葉につい言い返す翔。
「可哀相に・・・・。
・・・そうだ、私が拾ってあげよう。」
勝手に話を進める未夢。
「・・・・・・なるほど、このはがし忘れの張り紙ね。しかも俺の言葉はただ猫が鳴いてるようにしか聞こえないらしいな・・・・・。」
翔はようやく全てを理解した感じだった・・・・・。
―つづく―